朝日歯科クリニック

無歯顎のインプラント

どんなに精度が良い総入れ歯でも、インプラントに比べると残念ながら噛む力は1/10になるといわれています。また、「歯周病や虫歯で全ての歯を失ってしまったけれど総入れ歯にはしたくない」という要望のあるかたが増えております。そのような患者様のために当院では無歯顎のインプラント治療に取り組んでおります。

BEFORE
AFTER
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61歳女性 全体的に歯がグラグラしており、特に上の前歯は軽くエアーをかけただけでも動くほどでした。昔から歯で苦労しており、親しい友人が当院でインプラント治療を行ったことがきっかけで、 ぜひ噛めるようにしたいとの希望でインプラントの手術を行うことになりました
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上の歯はすべて保存が不可能だったため、数本ずつ抜歯を行いました。すべて抜いて無歯顎になった状態です。事前に行ったCT撮影による骨の診断では、インプラント治療に適した骨がありましたので本人にお話しすると、とても喜んでおりました。
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インプラント治療で大切なのはきちんとしたプランニングです。きちんとした計画をたて、無歯顎用のサージカルガイドを作製します。無歯顎用のサージカルガイドの作成には、まず特殊な素材の義歯を作ります。 この真っ白い義歯が、サージカルガイドのベースになります。この白い義歯を装着した状態でCT撮影を行います。
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撮影したCTデータ上で、さらに精密にインプラントプランニングと、サージカルガイドの設計を行います。サージカルガイドをきちんと作製できなければ、計画したところにインプラントは入れられません。このようなプランニングデータをもとに無歯顎用のサージカルガイドが出来上がります。
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完成した無歯顎用のサージカルガイドです。サージカルガイドはドイツのボンという都市にあるSiCAT(シーキャット)という会社で作製され、航空便でこちらに送られてきます。CTの画像上で設計したとおりに出来上がってきました。
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インプラントの埋入手術です。サージカルガイドを側面から固定し、手術中にずれないようにします。ガイドにあいた8つの小さい穴が確認できます。この部分がインプラントを埋入する部分です。ガイドを使用することで正確な位置にインプラントを埋めることができますし、埋める位置が決まっていますので手術時間も短縮できます。手術時間が短いと当然患者さんの体への負担も軽減します。
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術後、インプラントと骨が結合したら、いよいよ最終段階です。インプラントを埋めた部分に土台になる装置(アバット)を立てます。後はこの上に歯を入れて完成です。
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最終的な歯が入り、にっこり微笑んでいる状態です。口もとから見える白い歯はもうなんでも噛むことができます。おとなしいイメージの女性でしたが、治療が進むにつれてどんどん明るく、性格も前向きになられたようです。当時産まれたばかりのお孫さんに歯がないところは見せられない、一緒に歌を歌ったりして遊びたいという気持ちが痛い治療も耐えられたのではと思います。なんでも食事ができるようになって、気持ちも若返ったので仕事も始めたいの!と笑顔でおっしゃっていました。
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治療の感想をいただきました。『2012年5月12日私のインプラント完成!翌日88歳の母に口を大きく開けてみせるとそれまでいろいろと文句ばかりの母がにこっと笑って”OK”サインを出した。…(中略)かわいい初孫と思いっきり歌を歌いたい!リンゴをかじりたい!という私の願いを先生は聞き入れてくださり、前向きに考えて治療を進めてくださいました。…(中略)これからもっと、このすばらしい歯で人生を楽しんでいきたいと思っています。』今は定期的にメンテナンスに通院されておりますがセルフケアもきちんとできていてパーフェクトです。
※頂いたコメントは個人の感想です。治療内容は患者さまの症状・口腔内の状況により異なります。詳しくはご相談ください。